JR東海・JR西日本 「新幹線回数券」大半を廃止 東海道新幹線は自由席用のみ一部存続

JR東海とJR西日本は、東海道・山陽新幹線に設定している「新幹線回数券」などの大部分を2022年3月31日(木)までに発売終了します。

東京駅八重洲中央北口の東海道・山陽新幹線のりば(Saffron/写真AC)
東京駅八重洲中央北口の東海道・山陽新幹線のりば(Saffron/写真AC)

東海道・山陽新幹線のネット予約・チケットレス乗車サービス「EXサービス」(「エクスプレス予約」「スマートEX」)のニーズの高まりを受けて発売終了を決定したとしています。また、新幹線停車駅を2駅以上含む在来線IC定期券を使い、定期券区間内の新幹線(普通車自由席)に乗車できる「新幹線乗車サービス」など、非対面・非接触サービスの拡充も理由に挙げています。

一部区間の発売を終了するのは、有効期間3か月で6枚つづりの「新幹線回数券」と、在来線定期券(IC定期券を除く)と組み合わせて利用できる3か月有効、10枚つづりの「新幹線自由席回数特急券」です(発売を終了する区間は下表を参照)。

「新幹線回数券」は、「新大阪(市内)〜広島(市内)」の普通車指定席用など、山陽新幹線内相互間の計32区間が2021年10月31日(日)の発売分をもって終了となります。2022年3月31日(木)には、「東京(都区内)〜岡山」の普通車指定席用など、東海道・山陽新幹線にまたがる計19区間の発売も終了します。「東京(都区内)〜新大阪(市内)」の普通車指定席用など、東海道新幹線内相互間の計16区間ついても2022年3月31日(木)をもって発売終了することがすでに発表されています。

これらにより、山陽新幹線発着分の「新幹線回数券」はすべて廃止されます。東海道新幹線の「新幹線回数券」は、指定席利用の商品はすべて廃止となり、「東京(都区内)〜静岡」「浜松〜新大阪(市内)」など普通車自由席用の33区間のみ2022年4月1日(金)以降も継続発売されます。

定期券と併用する「新幹線自由席回数特急券」は、計32区間の発売が2021年10月31日(日)をもって終了します。徳山駅以西を含む区間はICOCAエリア外で「新幹線乗車サービス」が利用できないため、「広島〜徳山」「小倉〜博多」など計26区間の「新幹線自由席回数特急券」は引き続き発売されます。

そのほか、「岐阜新幹線スーパー回数券」も2022年3月31日(木)発売分をもって終了となります。これは、「岐阜・岐阜羽島〜東京(都区内)」に設定され、名古屋駅または岐阜羽島駅のどちらからでも新幹線が利用できる3か月有効、6枚つづりの企画乗車券です。

【図表で解説】JR東海・JR西日本 東海道・山陽新幹線の一部回数券を発売終了

なお、発売終了日までに購入したこれらの回数券については、有効期間終了日まで利用が可能です。

JR東海は、東海道新幹線沿線へのお出かけには、おトクな早得商品も設定している「エクスプレス予約」「スマートEX」を活用するよう呼びかけています。